勝手に擬人化プロジェクトアーカイブ

寺込のだんじり日和佐八幡神社秋祭り(徳島県美波町)

日和佐八幡神社の秋祭りには、八台の布団太鼓「ちょうさ」に交じって、一台だけだんじりが出ていました。それが寺込(てらこめ)のだんじり。江戸末期〜明治初期に、大阪・堺の二代目・西岡又兵衛(堺彫又)が作ったと伝わる、堺型のだんじりです(1番100年?!、【9回目】うるふ様がみてる?)。今は運行していません。

作
二代目・西岡又兵衛(堺彫又)と伝わる。見送り三枚板の裏に「堺彫又」の墨書(担い棒の謎)
年代
江戸末期〜明治初期
型
堺型(どう見てもメード・イン・堺)
彫刻
唐獅子牡丹
日和佐へ
大正6年(1917)。2017年に、日和佐に来て100年を迎えた

堺から日和佐へ

このだんじりは、まず大正初期に、福井村(今の阿南市)が購入しました。堺の港を出て、橘港で受け取ったという記録が残っています。ところが、堺型だんじりとしても大型だったため、福井村の人たちは曳くに曳けず、大正6年に日和佐の寺前へやってきました(【9回目】うるふ様がみてる?、1番100年?!)。

作者は「全国のだんじりのたいはんは、空襲で焼かれておりますので、100年ものは、とーってもすごい奇跡」と書いています。日和佐に来てからでも100年、作られてからはそれ以上。年代からいえば、今の戎町のちょうさ(大正10年)より年上です(【9回目】うるふ様がみてる?、マンガ公開しました(第18回))。

岸和田製? 堺型?

一時は「岸和田製では」という話も出ました。堺型には、引き出し式の担い棒(閂)を出し入れできるものがあったそうで、担い棒のない寺込のだんじりとの関係も気になるところ。最終的に、作者は「やっぱり寺込は堺型」と結論しています(担い棒の謎、どう見てもメード・イン・堺)。

だんじり唄

寺込のだんじりには、伊勢音頭やたたら節などの唄が伝わり、記録のビデオには「たたら音頭七福神」が残っています(寺込のだんじり唄)。

寺込と桜町

当時の寺前込方は、だんじり派とちょうさ派に分かれ、別々の町になりました。だんじり派が寺込、ちょうさ派が桜町です(【9回目】うるふ様がみてる?)。

堺のだんじりや布団太鼓が好きな方は、布団太鼓としての日和佐のちょうさもどうぞ。

写真や最新の情報は、日和佐八幡神社のサイトへ。

寺込が出てくる記事(9本)

2018平成30年

  1. 【祝】日和佐八幡神社・創始七百年祭

    平成30年5月13日、日和佐八幡神社にて日和佐八幡神社・創始七百年祭が執り行われました。 当日は、あいにくのいい天気で・・・(汗)、ともあれ何事もなく、みなさま大変お疲れ様でございました! 秋祭りまで、あと半年。平成最後の秋祭り! 中村町さ

2017平成29年

  1. 1番100年?!

    どうも!お久しぶりです。ずいぶんサボってしまいましたが、サボっていたわけではありません!怠けていたのです(汗) さておき、いつの間にやら、夏ですね。夏越の祓をネタに何か描こうと思っていたら結局何もやらず、セミがミンミン鳴き出して、こんなこと

  2. あけましておめでとうございます(H29)

    明けまして、おめでとうございます。 昨年は、ちょっとサボり気味で、そのくせ描くことが多くて更新が追いついていませんでしたが、今年は、まじめに遊んでいきたいと思いますので、本年もどうぞ( `・∀・´)ノヨロシク 元旦は、毎年恒例、日和佐八幡神

2016平成28年

  1. 【9回目】うるふ様がみてる?

    ● ダウンロードはこちら[ PDF:673KB] てなわけで、今回は、 桜町 ・ 西新町 ・ 寺込 のお話し。 元ネタ、わかるかな(;・∀・)? 桜町と西新町が姉妹関係にあるのは、日和佐の方なら周知のことだと思います。しかし、それ以前のこと

    ちょうさのこと

2014平成26年

  1. どう見てもメード・イン・堺

    少し間があいてしまいましたが――、 寺込のだんじりが岸和田の“ 下だんじり ”ではないか?という話の続き。 あれから、大阪の方から資料をいただいたりお話を聞いたりして、いろいろ調べてみましたが、結論としては、やっぱり寺込は「 堺型 」だなぁ

  2. 担い棒の謎

    先日、公開した マンガ記事 に何か忘れている気がすると書きました。 その何かについていろいろ調べて、さぁ!やるぞ!といったところに新たな情報を耳にして振り出しに戻った感じであります(´Д`|||) ドヨーン 堺型のわりにけっこう大型 で、

    情報求む

  3. 寺込のだんじり唄

    ずっと調べておりました“ 寺込のだんじり唄 ”。 寺込の人に訊いても「知らん」「知らん!」とけっこうお手上げ状態だったのですが、役場の事業で作られたというビデオに記録されておりました(^O^) 意外とあっさりな感じであります。案外、取りこぼ

    ちょうさのこと

  4. それっぽい?という認識のズレ

    毎度ながら書いているのですが、おもしろいもので、日和佐のちょうさ(布団太鼓)は“ 大阪型 ”と“ 堺型 ”が混じったような形態をしております。 明確に「 型 」を断定することはできないのですが、その特徴から 限りなく大阪型 であるとか、 限

    ちょうさのこと

  5. ちょうさの語源は、やはり掛け声?

    先日、T様にいただいた『 中村町太鼓年表 』の昭和25年の欄に興味深いことがありました。 そこには、 「調双」と書いて“ちょうさ? ”と呼んだ記載があった、という記載なのですが、これはもしや「ちょうさ語源説」の新たな手がかりでしょうか?!

    ちょうさのこと

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